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3月30日はマフィアの日です。

マフィアと聞くと海外ドラマや映画に出てくるスーツを着た悪者達をイメージするのではないでしょうか？

「マフィア」は、イタリアのシチリア島を起源とする組織犯罪集団とされている。マフィアのグループは「ファミリー」と呼ばれています。ちなみに「マフィア」はシチリア方言で「乱暴な態度」という意味もあるそうです。

1282年3月30日、マフィアの名前の由来となったとされる住民暴動と虐殺事件「シチリアの晩鐘事件」が起こりました。当時のシチリア島はフランス国王の叔父であるシャルル・ダンジューの苛酷な支配下にあり、それに反抗する運動の始まりがこの日だったのです。

この日は復活祭の翌日の月曜日であり、晩祷（夕刻の礼拝）の為に教会の前に市民が集まっていました。そこへフランス兵の一団がやってきてその土地の女性を連れ去ろうとしたため、女性の夫はいきなりその兵士を刺しました。

その場に居合わせたほかの市民もフランス兵に襲いかかり、騒ぎは大暴動に発展します。

そのとき晩祷を告げる鐘が鳴ったことから、後に「シチリアの晩鐘事件」と呼ばれます。この暴動は全島に拡大し、フランス人は見つかり次第に殺され、その数は4000人以上に及んだそうです。この時の合言葉「Morte alla Francia Italia anela(全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び)」の各単語の頭文字を並べると「マフィア(mafia)」となり、これがマフィアの名前の由来であるという説が有力です。

その後シャルル・ダンジューのアンジュー王家はシチリアから追放され、代ってシチリアの支配者となったアラゴン王家との間に20年に及ぶ戦争が勃発します。

マフィアの起源は古く、19世紀のイタリア社会や経済の困難な状況が結束を生み、組織の成立の基盤を築きました。長い歴史をもち、今ではイタリアの政治や、経済社会にも深く根付いており、巨額な利権を手に入れているとも、その影響するところは極めて深刻なものがあるといわれています。

また、アメリカに渡ったマフィアは、禁酒法時代の裏社会で力を持ち、犯罪の枠を超えて社会に大きな影響を与えました。こうして、マフィアは不正行為、暴力、賭博、麻薬取引などの活動を通じて成長し、密かな支配力を強化していったのです。

このアメリカマフィアは一般的に「ギャング」とも呼ばれており、全米の暗黒街に君臨するようになっているのです。

マフィアは人々の興味を惹きつけ続けています。映画やドラマ、小説などのエンターテイメント作品には、マフィアを題材にしたものが数多く存在します。彼らの裏社会や人間模様に対する興味は尽きることがありません。魅力的なキャラクターやストーリーは、私たちを引き込み、巧妙に設計された陰謀と裏切りによって魅了されるのです。

マフィアの日には、ぜひ作品を見て過ごしてはいかがでしょうか？

映画やドラマから非日常を味わうのも刺激的ですね。作品を通して、マフィアの世界に魅了されるぐらいの距離感がちょうどいいのかもしれませんね。