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3月26日は楽聖忌

3月26日は楽聖忌です。かのベートーヴェンの命日である記念日です。「運命」や「交響曲第九」などは誰でも知っている曲ではないでしょうか?今日はそんなベートーヴェンについて深堀していきます。

楽聖、ベートーヴェンの命日

images3月26日は楽聖忌です。

この日は作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの命日です。ベートーヴェンは、音楽の世界において偉大な功績を残し、後世に多大な影響を与えた作曲家です。

ベートーヴェンは、18世紀から19世紀にかけて活躍したドイツの作曲家であり、クラシック音楽の黄金期において最も重要な存在の一人と言えるでしょう。彼の作品は、その深い感情表現と壮大な音楽構築によって多くの人々に愛されています。ドイツの作曲家・音楽家のヨハン・ゼバスティアン・バッハらと並んで音楽史上極めて重要な作曲家であり、日本では「楽聖」とも呼ばれ、そんなベートーヴェンを偲ぶことから楽聖忌と定められたそうです。

ベートーヴェンの波乱万丈な人生

images1770年12月16日にドイツのボンで由緒ある音楽家の家系に誕生たベートーヴェンは、幼少の頃から演奏家として才能を発揮していました。しかしその人生は波乱万丈だったようで、10代になる頃には家計を支えるという重役を担っていたそうです。

さらに20代後半から難聴を患い、30歳になる頃にはもうほとんど耳が聞こえなくなりました。

音楽家の命ともいえる聴力を失い、一度は自ら命を絶つことも考え、遺書まで残したベートーヴェン。しかしベートーヴェンは諦めず、演奏を含めたそれまでの音楽家から作曲専業へ完全にシフトチェンジしました。

難聴に向き合ったベートーヴェンは、そこから次々と名曲を量産していきます。1804年から1814年までの10年間で、「エロイカ」「運命」「田園」など数多くの楽曲を製作・発表したのです。

そして1827年の今日、ベートーヴェンはウィーンの自宅で亡くなりました。「諸君、喝采したまえ。喜劇は終わった」という最期の言葉は有名です。葬儀には2万人もの市民が参列しました。ベートーヴェンという音楽家が当時からいかに偉大であったかが伺えます。

現代でも響くその名曲の数々

images彼の代表作には交響曲全9曲やピアノソナタ、弦楽四重奏曲などがありますが、特に「運命」をテーマとした交響曲第5番「運命」やピアノソナタ第14番「月光」などは、その独特のメロディと情感溢れる演奏によって、数々の音楽愛好家を魅了してきました。

楽聖忌では、人々はベートーヴェンの偉大な才能と創造力をたたえ、彼の音楽を通じて感動や感慨を共有します。コンサートやリサイタルなどが開催され、多くの音楽愛好家や専門家が集い、彼の作品や彼自身の生涯について語られます。

ベートーヴェンの音楽は、その力強さや感情の深さから、聴く者の心に深い感銘を与えます。彼の音楽は時空を超えて語り継がれ、後世の作曲家や音楽家に大きな影響を与えました。そのため、楽聖忌はベートーヴェンの音楽を称えるだけでなく、彼の遺産を次世代に伝える重要なイベントともなっています。

ベートーヴェンの音楽は、単なる音の組み合わせではなく、感情や人間の営みを奏でるものです。彼の作品を通じて、私たちは自己表現や情緒の解放、そして困難に立ち向かう勇気を見出すことができます。

年末の代名詞「第九」

images年末になるとよく耳にする交響曲第9番ですが、これまで様々な場面で披露されきました。

1998年2月、長野冬季オリンピックの開会式で、先日亡くなられた小澤征爾さんの指揮により世界五大陸を中継でつないだ「第九」が演奏されたことを覚えている方も多いでしょう。東日本大震災の後、コンサートなどが自粛された時期にも東京で犠牲者を追悼するために演奏されたのが「第九」(ズービン・メータ指揮)。日本だけではなく国外でも、歴史に残るような機会に「第九」は演奏されています。

たとえば1989年12月にはベルリンの壁が崩壊した直後に、指揮者のレナード・バーンスタインが声をかけて欧米の名門オーケストラ楽員がベルリンへ集結。「フロイデ!(歓喜)」を「フライハイト!(自由)」と置き換えて歌われました。それだけ強く訴えかけるパワーが「第九」にはあるのです。

楽聖忌は、ベートーヴェンの音楽に触れ、その魂を感じる機会です。彼の音楽は、私たちに感動や癒しを与え、新たな視点や気づきをもたらしてくれるでしょう。

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